R元年度事例Ⅲ 再現答案

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R元年度 事例Ⅲ 問題文
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結果 B


第1問

C社の事業変遷を理解した上で、C社の強みを80字以内で述べよ。

 

再現答案

熱処理専門業として起業し、①素材や形状による温度管理等の特殊技術を有する、②十分な装置を持つ、③金属処理技能検定試験等の有資格のベテラン社員がいる、である。(78字)


第2問

自動車部品メーカーX社から機械加工の受託生産に応じる場合、C社における生産面での効果とリスクを100字以内で述べよ。

 

再現答案

効果は、①マシニングセンタ等の工作機械導入の契機、②量産機械加工の知見蓄積に繋がる、である。リスクは、①受注量が2倍になり、他の受注の納期遅延発生する、②X社の受注をこなせず、他社に流れる、である。(99字)


第3問

X社から求められている新規受託生産の実現に向けたC社の対応について、以下の設問に答えよ。

 

(設問1)

C社社長の新工場計画についての方針に基づいて、生産性を高める量産加工のための新工場のあり方について120字以内で述べよ。

 

再現答案

在り方は、①X社案件や自動車業界に限らず、他業界の案件もこなす、②作業員と設備を融和させる、③機能別レイアウトで多能工化を進めると共に、熱処理と機械加工の建屋一体化をする、④マニュアルを作成し既存社員で受注業務をこなす、である。(113文字)

 

(設問2)

X社とC社間で外注かんばんを使った後工程引取方式の構築と運用を進めるために、これまで受注ロット生産体制であったC社では生産管理上どのような検討が必要なのか、140字以内で述べよ。

 

再現答案

検討事項は、①生産計画作成と進捗管理を、熱処理部門と機械加工部門が協働で行う、②材料の調達方法と在庫管理方法を見直す、③短納期を実現するために、デカップリングポイントの見極めと仕掛品管理手法を新設する、④3か月、1ヶ月、3日の納品見通しに合わせて生産計画を効果的に更新する、である。(140字)


第4問

新工場が稼働した後のC社の戦略について、120字以内で述べよ。

 

再現答案

戦略は、①短期的には、自動車部品の量産機械加工とX社製品の後工程取引方式に限定し、両業務の知見を新工場で蓄積する、②中長期的には、短納期と相手の在庫削減のメリットを軸に他業界に提案し差別化を図ると共に、X社への依存度を下げる、である。(116字)