1次試験 財務会計

決算書と計算が重要です
決算書と計算が重要です

1.どんな科目?

1次試験の2科目目は、財務会計です。

 

 

直近5年の科目別合格率の推移は、36.9%→21.6%→25.7%→7.3%→16.3%と、年によって難易度の振れ幅が大きい科目と言えます。

 

(H27年度〜H31年度。科目別合格のみ集計、試験合格者は除外。中小企業診断協会HPより)

 

診断士試験の受験者は、苦手意識を持つ方が多いという記事をよく見かけました。

 

 

大手予備校のカリキュラムでは2番目の履修科目で、筆者が受講していた通信教育では、7科目中最大のコマ数(10コマ)を充てていました。

 

 

他科目と同様の100点満点ですが、2次試験に直結する知識も多数含まれており、苦手意識は克服したいところです。 


2.合格体験記

☆通信教育受講期間:4月2日〜4月11日(10日間)

 

 

 

☆「銀行員だから、楽勝〜」と正直思っていいましたが、そんな甘い科目ではありませんでした。

 

 

 

☆諸比率分析は、全く問題無し。



銀行員1年目のテストレベルでした。

 

 

☆CVP分析(=損益分岐点分析)は、銀行実務では(以外と思われるかもしれませんが)ほとんど使用しておりません。



最初は苦労しましたが、一度公式を覚えてしまえば、マスターするのに時間は掛かりませんでした。

 

 

☆「現在価値への割引」や「意思決定会計」も、当初は戸惑いましたが、初学の方に比べれば、アレルギーは少なく理解出来たのではないかと思います。

 

 

☆WACC(=加重平均コスト)は、銀行業務ではまずお目に掛からない考え方ですので、筆者にとっては初めての分野でした。



しかしこれも、一度公式を覚えてしまえばあまり複雑な論点ではなかったので、忘れても落ち着いて公式を思い出せばOKだと思います。

 

 

☆ちなみに、ここまでの論点(=『諸比率分析』『CVP分析』『現在価値割引』『意思決定会計』『WACC』)は、2次試験の必須知識です。



つまり、苦手なままで1次試験をなんとか通過出来ても、2次試験までに必ずマスターしなければいけない論点です。



1次から2次までの90日間では、80分間×4問のタイムマネジメントや、診断士2次試験の独特な解法と論述対策等、やることが非常にたくさんあり、絶対的に時間が足りません。



(しかも、8月下旬〜9月末という、上期決算時期に掛かり、本業が多忙な方もいらっしゃると思います。)

 

 

☆ですので、

 

『諸比率分析』

 

『CVP分析』

 

『現在価値割引』

 

『意思決定会計』

 

『WACC』

 

は、1次試験対策中に必ずマスターしましょう!!!!

 

 

☆少し横道に逸れました。

 

その他の論点も記述します。

 

 

☆簿記関連(特に仕訳)は、初めてではありましたが、普段から決算書に慣れていたので、多少の勉強で理解出来ました。

 

また、あまりに細い分野からの出題は、思い切って割り切りました。

 

 

☆原価計算(特に直接原価と全部原価)は、理解までに時間が掛かり、財務会計の分野で唯一、通信教育の講義を2回見ました。

 

 

☆意外と盲点で苦労させられたのが、「ひっさん」と「ケタ間違い」。

 

普段は電卓で計算しているため、筆算技術のあまりの下落振りに、落胆しました。

 

1次試験は電卓持ち込み不可ですので、筆算での計算には慣れておいた方が無難です。

 

模試点数  84点

 

本番点数  60点