R4年度事例Ⅲ 再現答案

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R4年度 事例Ⅲ 問題文
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得点 64点

 

評価 A


第1問

2020年以降今日までの外部経営環境の変化の中で、C社の販売面、生産面の課題を80字以内で述べよ。

 

再現答案

 

販売面は、既存業種以外に参画しリスクを分散すること、自社の強みを訴求した営業を行うこと。生産面は、小ロットや短納期製造を実現し、競争力を高めること、である。

 


第2問

C社の主力製品であるプレス加工製品の新規受注では、新規引き合いから量産製品の初回納品まで長期化することがある。しかし、プレス加工製品では短納期生産が一般化している。C社が新規受注の短納期化を図るための課題とその対応策を120字以内で述べよ。

 

再現答案

 

課題は、①設計期間の短縮化、②設計業務の混乱の解消、③金型製造工程の効率化、である。対応策は、①3次元CADを導入し発注元との仕様確認・変更に迅速に対応する、②量産受注と個別受注の設計は分離する、③若手への技術伝承を勧め、作業可能人数を増やす。

 


第3問

C社の販売先である業務用食器・什器卸売企業からの発注ロットサイズが減少している。また、検討しているホームセンターX社の新規取引でも、1回の発注ロットサイズはさらに小ロットになる。このような顧客企業の発注方法の変化に対応すべきC社の生産面の対応策を120字以内で述べよ。

 

再現答案

 

①生産計画作成を多頻度化、工程を超えた一貫作成、ロットサイズでの作成へと改善する。②段取り作業を複数人対応や標準作業設定、外段取り化で効率化をする、③プレス加工機の多能工化で効率的に生産する、④資材調達や在庫管理も、小ロットを勘案して改善する。

 


第4問

C社社長は、ホームセンターX社との新規取引を契機として、生産業務の情報交換と共有についてデジタル化を進め、清算業務のスピードアップを図りたいと考えている。C社で優先すべきデジタル化の内容と、そのための社内活動はどのように進めるべきか、120字以内で述べよ。

 

再現答案

 

 内容は、受注予測情報、設計進捗状況、発注残、製造進捗状況、発送状況のデータである。社内活動は、①QC活動で、現在の業務の非効率的な部分や改善の方法を検討する、②システムベンダー任せにせず、各部門の責任者やユーザーが仕様や運用ルールを検討する。

 

 


第5問

C社社長が積極的に取り組みたいと考えているホームセンターX社との新規取引に応えることは、C社の今後の戦略にどのような可能性を持つのか、中小企業診断士として100字以内で助言せよ。

 

再現答案

 

①拡大する新市場に参画することで、特定業種への依存度を下げ売上回復とリスク分散の可能性、②高価格製品への展開の中で、金型設計から製造までの一貫体制の強みに気づき、強みを訴求した営業を展開できる可能性。