H30年度事例Ⅰ 再現答案

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H30年度_事例Ⅰ_問題文
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結果 C


第1問

研究開発型企業であるA社が、相対的に規模の小さな市場をターゲットとしてるのはなぜか。その理由を、競争戦略の視点から100字以内で答えよ。

 

再現答案

理由は、①ニッチな市場でシェアを拡大すると、その市場が拡大した時に先発の競争優位性が生まれるから、②大きな市場では大企業や先発企業と販売・仕入価格の競争が激しく、規模で劣る当社は競争を回避すべきだから。


第2問

A社の事業展開について、以下の設問に答えよ。

 

説問1

A社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点をおいてこなかった。A社の人員構成から考えて、その理由を100字以内で答えよ。

 

再現答案

理由は、①最終消費者向け商品は、機能の充実より価格面での重視される傾向があり、②当社は技術者が9割と開発力が強みであるため、③当社の強みを訴求出来る業務用に注力してきたから。

 

 


 

設問2

A社長は経営危機に直面した時に、それまでとは異なる考え方に立って、複写機関連製品事業に着手した。それ以前に同社が開発してきた製品の事業特性と、複写機関連製品の事業特性には、どのような違いがあるか。100字以内で答えよ。

 

再現答案

違いは、①従来の製品は売切り型であるのに対し、複写機事業では絶えず新しい技術を取り込み製品領域を拡大する点、②従来は需要に受け身の開発だが、今は潜在需要を時流を先読みし先進的な開発をする点、である。 


第3問

A社の組織改編にはどのような目的があったか。100字以内で答えよ。

 

再現答案

目的は、①各技術者を各部門に同数配置することで、各分野のノウハウを複合的に活用し製品開発が出来る、②品質管理・生産技術の両部門にも技術者を配置し、開発のサポートや取引先との委託先の調整に活かすである。


第4問

A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を維持していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。

 

再現答案

助言は、①動機づけを向上するため、社員の挑戦的・独創性のある業務を評価する仕組みを導入する、②専門性を高めるため、大学や企業の研究室等と勉強会をする等、外部の知見を活用した専門性向上を実施する、である。