H30年度事例Ⅲ 再現答案

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H30年度 事例Ⅲ 問題文
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結果 A


第1問

顧客企業の生産工場の海外移転などの経営環境にあっても、C社の業績は維持されていきた。その理由を80字以内で述べよ。

 

再現答案

理由は、①金型設計から成形加工までの一貫生産体制と、従業員の資格取得により技術力が高いから、②工業団地内で技術交流会や共同受注、開発等でお互いに助け合い経営難を乗り越えてきたから、である。


第2問

C社の成形加工課の成形加工にかかわる作業内容(図2)を分析し、作業方法に関する問題点とその改善策を120字以内で述べよ。

 

再現答案

問題点は、①金型や材料が整理されておらず運搬に時間が掛かっている点、②加工時間が短いCが後に製造され機械の待ち時間が長い点である。改善策は、①金型と材料を整理し製品毎に保管する、②加工時間を測定し、待ち時間を極小化する順序に改善する、である。

 


第3問

C社の生産計画策定方法と製品在庫数量の推移(図1)を分析して、C社の生産計画上の問題点とその改善策を120字以内で述べよ。

 

再現答案

問題点は、①X製品の需要600に対しロットサイズが3000と大きく、過剰在庫が出る点、②生産計画が週一回であり、機能していない点。改善策は、①ロットサイズを700程度にし過剰在庫を極小化する、②生産計画を毎日作成し、ロットサイズ極小化を実現する、である。


第4問

C社が検討している生産管理のコンピュータ化を進めるために、事前に整備しておくべき内容を120字以内で述べよ。

 

再現答案

内容は、①X社や他取引先から中長期需要見込みを受領し、それを基に大・中・小生産計画を立案できる社内体制。②金型と材料の統一コード・規定の置き場・在庫量と発注の管理・日次生産に耐えうる仕入れ先・およびこれらの管理とルールの整備、である。 


第5問

わが国中小製造業の経営が厳しさを増す中で、C社が立地環境や経営資源を生かして付加価値を高めるための今後の戦略について、中小企業診断士として120字以内で助言せよ。

 

再現答案

助言は、①当社の既存顧客に対し、②顧客企業の工程・納期の短縮やコスト削減が図れる製品を提案する。そのために、①工業団地の企業と共同受注・共同開発を実施したり、②当社の高い技術力やコスト削減ノウハウを活用し、新製品開発に注力する、である。