2019年8月3日 第1刷発行
著者:樺沢 紫苑
発行所:サンクチュアリ出版
【著者紹介】
精神科医、作家
1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。
SNS、メールマガジン、YouTubeなどで累計40万人以上に、精神医学や心理学、脳科学の知識・情報を分かりやすく伝え、「日本一、情報発信する医師」として活動している。
月に20冊以上の読書を30年以上継続している読書家。そのユニークな読書術を紹介した『読んだら忘れない読書術』(サンマーク出版)は、15万部のベストセラーに。
その他、『いい緊張は能力を2倍にする』(文響社)、『脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術』(大和書房)など、28冊の著書がある。
(著者紹介より抜粋)
【オススメ度】 | |
読みやすい度 | ★★★★☆ |
お役立ち度 |
★★★☆☆ |
読書感想文が有効度 |
★★★★★ |
先週は関東と大阪に緊急事態宣言が出されましたが、その後、各都道府県が次々に各自の判断で宣言を出し、東京都は休業補償制度を宣言し、
そうこうしているうちに支持率が急降下。
世間とのズレをやっと認識して1人10万円給付が先日発表されました。
もう、ホント、なんなんだって感じですね。
これを2周間とか1ヶ月前にやっていれば、「何だかんだで、さすが長期政権、力強いリーダーシップ」となったのでしょうが、
これだけ世間に叩かれて、やっと対応するとか、情けないの一言ですね。
実家はフリーランスなので、収入減で大変なようです。
早く落ち着きが戻ってくれば良いですね。
では、今週の1冊です。
先週の宣言通り、樺沢医師の著作第2弾です。
前回の続編で、今回はインプットについてです。
アウトプットと表裏一体なので、前作と重複している部分も多分にありましたが、今回も新たな気づきを3点書いていこうと思います。
皆さんは、業務に使用するノートや手帳はどのようにしていますでしょうか?
私は、お世辞にもノートと手帳が得意な方ではありません。
それは、字が上手いとか下手とかいう以前に、整理されていないのです。
というのも、手帳はルーズリーフ型で、先頭のページから日付順にただ記載されています。
そして、分厚い手帳を持ち歩くのが嫌いなので、不要になったページはどんどん廃棄していきます。
あまりにテキトーな手帳術なので、改めるべきであると感じるには感じるのですが、幸か不幸か、今のやり方で困ることがあまりないのです。
それは、ひとえに、周囲の人が覚えてくれていたりフォローしてくれるので、昔のことをきちんと記録していなくても、「忘れちゃいました、何でしたっけ?」で何とかなっているのです。
とはいえ、この態度は良くないなぁとは思っていました。
そんな中、本書には「ノート」と「メモ」について記載がありました。
まずは両者の違いですが、
ノート:記録のために記述。仕事の打ち合わせ、セミナーや講義の受講の記録、読書感想 など。
メモ:アイディアを保存するもの。ネタ帳。
このように区別されていました。
そして、タイトルにある「見直す」ですが、著者はどちらも定期的に見直しているようです。
ですが、その目的が違いました。
ノート:2周間に3回のインプットのため、定期的に読み直す。
メモ:何度も眺めているうちに、ある程度時間が経ったアイディアが、時に大きな効果を生むことがある。
私に関してですが、まず、メモについては、頭にふと浮かんだアイディア等を、スマホの未送信メールに打ち込み、下書保存して残しています。
こちらは、メモを書く度に以前書いたメモにも目を通すので、定期的に見直しています。
そして、確かに、以前は「取り敢えず書いたメモ」であっても、数ヶ月か数年経った時に、急に別のアイディアと組み合わせて「これは、実は面白いアイディアではないか?」と、まるでアイディアが育って孵化したかのような経験があります。
このHPで読書感想文を書き始めたことも、その一例です。
もともとは診断士試験の体験記を記すためのHPとして始めたのですが、コンテンツを一通り書いてしまうと、定期的な更新は難しいものでした。
かといって、ブログやコラムを書くのもなんとなくモチベーションが上がらない。
そうこう考えているうちに、引っ越して通勤時間が長くなってきて、定期的に読書をするようになった頃、以前のメモを見返しました。
そこには、夏休みの子供の課題として、読書感想文をどのように書かせれば良いか、その時思いついたアイディアが書いていました。
それをみて、「そうか、自分のHPで感想文を定期的に書けば良いではないか!」と閃いたワケです。
そうして続けてみて、「必ず毎週1冊は最低本を読む」というモチベーションになった上、本書でも指摘されている「アウトプットを前提に読むので、ただ読むより学びと気づきが多い」読書が出来るようになってきました。
これは、始めた時には自分でも気づいていなかった効用です。
やはり、思いついたアイディアは小まめにメモを取るのが良いと感じました。
一方、ノートについてですが、これは「書いては捨てる」方式になってしまっており、過去の記録を遡る機能が無い状態になってしまっています。
こちらは素直に反省し、ノートに確り書くように習慣を改めようと思います。
また、本書には「打ち合わせ5分前などのスキマ時間に、ノートを見直そう」という提言がありました。
これは、定期的に情報を見直し、インプットの回数を多くするということです。
簡単に実践できるので、明日から始めてみようと思います。
〜 To Do 〜 |
情報はノートにまとめ、スキマ時間に定期的に見直す。 |
突然ですが、皆様、1日にどれくらいテレビを見ますか?
あるいは、1週間でどのくらいテレビを見ているでしょうか?
好きなドラマが3つもあれば、それだけで3時間。
ニュースに毎日1時間×7日。
バライティでさらに3時間。
これで毎週13時間。1日約2時間ですね。
総務省の情報通信白書によれば、全世代の平均テレビ視聴時間は159分/日だそうです。
これは、それだけ多くの人を引き付ける魅力ある番組作りがなされている証左になります。
一方、私は、本当にほとんどテレビを見ません。
毎週欠かさず見る番組がそもそも無く、1週間の合計視聴時間は1時間を切っていると思います。
(大げさではなく、1週間でゼロの週も普通にあります)。
テレビを見ないことでの不自由を感じたことはないのですが、本書には「目的を持ってテレビを見ることは良い」と結論づけられています。
特に、①ブログ等の情報発信のネタになる、②大多数が興味を持つと思われる情報を集めており、マーケティングに役立つ、という点が紹介されていましたが、これは非常に得心のいく考察です。
マスメディアは大衆に情報発信をして視聴率を獲得し、広告収入でもってビジネスを成立させています。
この、「大衆に広く発信できる」番組作りは、多くの人が関心を寄せる事柄を取り扱うという点において、まさしくマーケティングの入り口にあたります。
もし私が何らかの商品を考える際に、1000人を対象としたアンケートを実施することを考えると、ものすごい時間とコストが掛かるはずです。
これを、無料で発信されているテレビを通じて、今の流行や旬を知ることができるのであれば、非常に有用であると思われます。
しかも、テレビは見ること自体に娯楽性をはらんでいるので、本来は苦しいことである「運動」と組み合わせて運動の苦しさを中和する、という活用方法があります。
著者は、テレビポータル「TVer(ティーバー)」を使用し、運動しながらテレビを視聴しているそうです。
これは、部屋にウォーキングマシンを置いてある私にピッタリなテレビの楽しみ方と言えそうです。
ということで、さっそく試してみようと思います。
〜 To Do 〜 |
お気に入りの番組を見つけ、運動しながらマーケティングに活かす。 |
こちらも、今の私が全く実践していないインプット法です。
ビジネス書は読みますが、雑誌は殆ど読みません。
たまにスマホを新しくしたいと思った時に、ガジェット系の雑誌を手に取る程度です。
しかし、雑誌にも最新の話題やトレンドを知るメリットがあり、上手に使うと情報収集に効果がありそうです。
現在は、電子書籍での読み放題サイトも充実しているようで、雑誌が部屋に溜まる心配もなさそうです。
本書には、dマガジン・楽天マガジン・タブホ・Kindle Unlimited・ブックパスという銘柄が紹介されています。
ビジネス雑誌やガジェット系の雑誌が充実しているサイトを探して、しばらく試してみようと思います。
〜 To Do 〜 |
お気に入りの雑誌読み放題サイトを探して登録する。 |
アウトプットとインプットの著作を2週連続で読みました。
今週のインプット大全は、知識の入り口が偏りがちな私にとって、様々な情報を広く効率的に収集する具体的な策を知る良い機会になりました。
さっそく試してみて、自分にあった方法を模索していきたいと思います。
〜 To Do 〜 |
1.情報はノートにまとめ、スキマ時間に定期的に見直す。 |
2.お気に入りの番組を見つけ、運動しながらマーケティングに活かす。 |
3.お気に入りの雑誌読み放題サイトを探して登録する。 |