得点 66点
評価 A
第1問
(設問1)
D社と同業他社の財務諸表を用いて経営分析を行い、同業他社と比較してD社が優れていると考えられる財務指標を2つ、D社の課題を示すと考えられる財務指標を1つ取り上げ、それぞれについて、名称を(a)欄に、その値を(b)欄に記入せよ。なお、優れていると考えられる指標を①、②の欄に、課題を示すと考えられる指標を③の欄に記入し、(b)欄の値については、小数点第3位を四捨五入し、単位をカッコ内に明記すること。
また、回答においては生産性に関する指標を少なくとも1つ入れ、当該指標の計算においては「販売費及び一般管理費」の「その他」は含めない。
再現答案
①売上総利益率 59.59%
②流動比率 368.82%
③一人当たり付加価値額 1,628.79万円/人
(設問2)
D社が同業他社と比べて明らかに劣っている点を指摘し、その要因について財務指標から読み取れる問題を80字以内で述べよ。
再現答案
一人当たり付加価値額が劣っている。要因は、一人当たりの販管費は、D社880万円に対し同業他社1099万円と低いが、同売上高が1952万円と、同業の5006万円より著しく低い点。
第2問
D社は、海外における中古車パーツの需要が旺盛であることから、大型の金属積層造形3Dプリンターを導入した自動車パーツの製造・販売を計画している。この事業においてD社は、海外で特に需要の高い駆動系の製品Aと製品Bに特化して製造・販売を行う予定であるが、それぞれの製品には次のような特徴がある。製品Aは駆動系部品としては比較的大型で投入材料が多いものの、構造が単純で人手による研磨・仕上げにさほど手間がかからない。一方、製品Bは小型駆動系部品であり投入材料は少ないが、構造が複雑であるため人手による研磨・仕上げに時間がかかる。また、製品A、製品Bともに原材料はアルミニウムである。
製品Aおよび製品Bに関するデータが次のように予測されているとき、以下の設問に答えよ。
製品A | 製品B | |
販売価格 | 7,800円/個 | 10,000円/個 |
直接材料(400円/kg) | 4kg/個 | 2kg/個 |
直接作業時間(1,200円/h) | 2h/個 | 4h/個 |
共通固定費(年間) | 4,000,000円 |
(設問1)
D社では、労働時間が週40時間を超えないことや週休二日制などをモットーとしており、当該業務において年間最大直接作業時間は3,600時間とする予定である。このとき上記のデータにもとづいて利益を最大にするセールスミックスを計算し、その利益額を求め(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。
再現答案
(a)
2,840,000円
(b)
それぞれの限界利益は、製品A:3,800円、製品B:4,400円
1時間あたりのそれぞれの製品の限界利益は、Aが1,900円、Bが1,100円なので、Aを優先して製造する。
3,600時間÷2時間=1,800個作成できる。
1,800個×限界利益3,800円-共通固定費4百万円=2,840,000円
(設問2)
最近の国際情勢の不安定化によって原材料であるアルミニウム価格が高騰しているため、D社では当面、アルミニウムに関して消費量の上限を年間6,000kgとすることにした。設問1の条件とこの条件のもとで、利益を最大にするセールスミックスを計算し、その利益額を求め(a)欄に答えよ(単位:円)。また、(b)欄には計算過程を示すこと。
(a)
2,200,000円
(b)
製品Aの製造個数をα、製品Bの製造個数をβとおく。
制約条件は、
2α×4β<3,600時間
4α×2β<6,000kgとなる。
これを解くと
α<1,400個
β<200個
となる。
したがって、
(1,400個×限界利益3,800円+200個×限界利益4,400円)-共通固定費4百万円=2.2百万円
第3問
長いので省略!w
再現答案
設問1
725,806円
(設問1は、仕入価格ではなく販売価格で計算してしまったので、大爆死しました。。。)
設問2
1年あたりのCFが4,309.5千円で、5年分で21,547.5千円である。
(どんな計算でこうなったのか、今では意味不明。。。)
設問3
空欄です(計算している時間ないて無いよ!!w)
第4問
D社が中古車販売事業を実行する際に考えられるリスクを財務的観点から2点指摘し、それらのマネジメントについて100字以内で助言せよ。
再現答案
リスクは①為替変動の影響で、回収時に差損が発生する、②海外からの代金回収が遅延・不能となる、である。マネジメント策は、①為替予約や通貨OP、②信用状取引やボンド保証の活用、である。