R3年度事例Ⅰ 再現答案

ダウンロード
R3年度 事例Ⅰ 問題文
a2ji2021.pdf
PDFファイル 187.8 KB

結果:A


第1問

 

2代目経営者は、なぜ印刷工場を持たないファブレス化を行ったと考えられるか。100字以内で述べよ。

 

再現答案

 

理由は、①技術革新に伴い経営環境が変化する中で、経営資源が少ない当社が生き残る為に、コア技術に特化したから、②高度な美術品分野に絞り、ニッチな市場でスピードの経済を発揮する差別化戦略を取ったから。


第2問

 

2代目経営者は、なぜA社での経験のなかった3代目にデザイン部門の統括を任せたと考えられるか、100字以内で述べよ。

 

再現答案

 

理由は、①3代目の前職での人脈により、紙媒体に依存しない分野の事業拡大を企図した、②事業に対する新しい考え方を取り入れ、組織活性会を期待した、③部門を独立し運営を任せ、3代目の後継者育成を企図した、から。

 


第3問

 

A社は、現経営者である3代目が、印刷業から広告制作業へと事業ドメインを拡大させていった。これは、同社にどのような利点と欠点をもたらしたと考えられるか、100字以内で述べよ。

 

再現答案

 

利点は、①新分野に進出することで事業を継続させることが出来た、②プログラミングの専門人材を採用できた。欠点は、経営資源が分散し営業に投下できず、新規受注が拡大できず売上回復に繋がらなかった、である。

 


第4問

 

2代目経営者は、プロジェクトごとに社内と外部の協力企業とが連携する形で事業を展開させてきたが、3代目は、2代目が構築してきた外部企業との関係をいかに発展させていくことが求められるか、中小企業診断士として100字以内で助言せよ。

 

再現答案

 

①プロジェクト毎ではなく、会社単位でのアライアンスを進め、スキルシェア・リスクヘッジ・顧客の相互融通を進める、②営業力の弱みを克服するため、営業を委託できる協業先を探索し、新規取引先の開拓、を助言する。

 


第5問

新規事業であるデザイン部門を担う3代目が、印刷業を含めた会社の経営を引き継ぎ、これから事業を存続させていく上での長期的な課題とその解決策について100字以内で述べよ。

 

再現答案

 

課題は、ドメインを見直し、経営資源の再配分を行い、売上回復を実現することである。解決策は、①社内の部門を統合し、強みを活かせる美術印刷分野に特化する、②営業の育成や有望な人材の有効活用を行う、である。